2011年11月25日金曜日

8か月が過ぎました

3月11日の震災から 8か月が過ぎました。

3月21日から毎週、石巻市雄勝町に通っています。

はじめは避難所の巡回診療、残された個人宅の往診でした。
ご高齢で歩けない方、津波から走って逃げたときに無理をして怪我したり、足腰を痛めた方。

避難所では診療の合間に、多くの方々から津波の時の様子を伺いました。
避難後寒かったこと、連絡が取れずに心細かったこと、何日もあえなかったこと、空腹に耐えたことなどなど。

5月初旬に巡回診療は、石巻合同医療チームに統合されることとなり、他の医師団が次々と撤退していきました。住民は、遠く離れた市内の病院への交通手段を持たないまま、取り残されてしまいました。
「病院がなければ町に住めない」と去っていく人もいる、という声を聴き、

5月29日に雄勝まごのて診療所を開設しました。

レントゲンやCTなどの設備はありません。町の方から無償で提供していただいた、作業場を診察室とし、これまた町の老人ホームから無償でお借りした机やベッド、トレイなどで診療を始めました。
高血圧や糖尿病、腰痛などのの持病を持った方、不安で眠れない、思い出して涙が出る、などの心のケア、ちょっとした風邪や鼻炎、腹痛など。
ささいなことでも、お話を伺って、大丈夫と言ってあげると安心していただけるようです。

8か月が経過し、
「まだ(被災地に)行ってるんですか??」と半ばあきれ顔に きかれます。

まだ必要とする方々がいらっしゃると感じる限り、続けていきます。

今日現在で、屋上まで津波があがった役場から見た、
雄勝のメインストリート。手前の仮設商店街のほかは、
廃墟となった銀行・郵便局・ガソリンスタンドがあるだけ。
数百件あった家や商店はあとかたもありません。
海がきれいに見えるのは、堤防が倒れたままだから、、、

東北は寒さが厳しく、月曜日11月21日は1℃。 みぞれが降りました。

体力・免疫力が低下した方々のインフルエンザや肺炎が心配です。

仮設での集団感染を防ぐためには、予防接種が必要です。市立病院(10月に開院)・石巻日赤病院にいけば、公費で無料接種できます。しかし、今はやっと再生しかけた海の作業などで忙しく、仮設住宅から交通手段が少ないため、まごのて診療所に来ている被災者の方々に、
「あっちに行けばタダですよ。」と言っても、遠いし時間かかるから、となかなか足が向かいません。

被災者は、限られた条件で、必死に生活の再建をしています。
日曜日しか休みがない方も少なくなく、遠くの集落からも
「まごのてが開いててよかった~」と受診される方が絶えません。

現地は、みなさん明るく振舞っていますが、まだまだ余裕などありません。
私たちができる、精いっぱいの「かゆいところに手が届く」支援を
今後も続けてまいります。

今一度
温かいご協力をお願いします。

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