2011年6月6日月曜日

6月5日

先週の嵐とうって変って、初夏を思わせる朝日の中、「雄勝まごのて診療所」に向かう車中、朝早く6時過ぎから電話のベルが。

「石井さん、今日は診察何時から?」 顔なじみの消防団長さんからです。「9時からですよ。」「あそう、それじゃあ9時ころ伺います。」

電話を切るとまたすぐに電話が鳴りました。今度は3月来毎週診療に行っていた明神避難所の方からです。

「今から行きます。血糖値測ってもらいたいです。」 まだ7時前です。雄勝の朝は早いのです。
みなさんもともと海で働いていた方々ですから、朝4時ころから働いて、一仕事してから朝食とってそれから会社へ、あるいは病院などの用事に向かう、というような生活をされていたようです。

さっそく診療時間の見直しをしなければ。「雄勝まごのて診療所」来週から朝7時スタートを検討することにしました。

さて、明神の方々3名様が連れ立って診察室へ。血糖値は糖尿病の女性は少し高め。糖尿病の指標、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー、先週も出てきましたから、ご存じですね!?)
は6.7%。 どうもお茶菓子の食べ過ぎのようです。避難所生活で、糖尿病がよくなる人と、逆にみんなと一緒に差し入れのお茶菓子をついついつまんでしまって、HbA1cの値が悪くなる人もいるようです。

そのあと、例の団長さんとお話ししていると、小学校の男の子がお母さんに連れられて来院。一見元気そうですが・・・ 昨日からおなかが痛くて、ごはんが食べられないとのこと。
特に熱もないし、おなかも触診で軟らかく、病気の所見は見当たりません。どうしたのでしょう?
震災後、他県の避難所や親戚宅を転々とし、昨日から雄勝町水浜に戻ってきたそうです。環境の変化で口数も減り、ここではまわりに同じ年頃の小学生がいなくて、遊ぶ友達もなく、大人にいろいろと尋ねられたりする事も、ストレスになっていたようです。胃腸はストレスに敏感ですから、いやなことがあると胃が痛くなるって人も多いのです。子供でも同じこと。こんな小さな子供でもストレスを感じて具合が悪くなるなんて、不憫です。


お昼休みに、まごのて診療所から歩いてすぐの、水浜にできたばかりの仮設住宅を訪ねてみました。昨日から入居が始まり、みなさん荷物をようやく運び終えてひと段落というところでした。

知り合いの方が入居されたので、訪ねてみると、中には冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、電子レンジ、液晶テレビ、エアコンと家電一式がそろっていました。
狭いながらも、ご家族が一緒に過ごせる空間は、どんなにか待たれていたことでしょう。
一方で、避難所を出てしまうことで食事の配給は基本的にありません。周りにはまだスーパーやコンビニはおろか、普通の食料品店も雑貨屋も、とにかくお店は一軒もありません。ATMも郵便局も30分以上車で走らなければありませんし、町の中にガソリンスタンドもありません。

もうすぐ震災から3か月になります。早く穏やかな日常を取り戻してほしいものです。