2011年4月17日日曜日

4月17日

★雄勝町 健康相談室 はじめました!★

東北新幹線が福島まで開通し、仙台空港が13日から再スタート。被災地への足が当初と比べて便利になりました。16日品川での診療後、新幹線と東北本線で仙台まで向かったのですが、強風のため、東北本線が運転見合わせに。。。今回も診察にこぎつけるまでが波乱の道のりになりました。


さて、17日日曜日、朝からいつも診察しているクリーンセンターと明神避難所の診療に訪れました。皆さんだいぶ落ち着いてきていました。診察後、次の診療の時間もあるし、避難所なんだから、気をつかっていただいてはかえって申し訳ないし、とやや急いで立とうとするところを、「まあまあ、そんなこと言わネデ」と、お茶と福島のお菓子「ままどおる」を勧めて下さいました。被災地同士で助け合っているなあ、と感心しました。おいしいお茶と温かいお気持ちがありがたく、ホっとするひと時でした。

14日木曜日も診察に来ましたが、このとき役場の方では、罹災証明発行が開始され、役場の前には長蛇の列。役場の方々が受診するどころではありませんでした。
朝礼で「今日は3時に保健福祉課で診療します。」とお伝えしても、市の職員は忙しくて自分のことどころではないのです。しかも、これまで診察場所としていたプレハブ保健福祉課には、いろいろな相談で入れ替わり立ち代わり人が入ってくるのもあって、落ち着いて診療できません。


前回の診察日4月14日のブログ(→こちら)でも綴ったように、
もはや一方的な診療スタイルも避難所には合わなくなってきました。

 いま、何が求められているだろう?

 自治体より、一歩先行く試みとして、

本日17日、無料 「健康相談室」を立ち上げました!!

これまでのように、食料の配給のような「決まった時間に一斉診療」でなく、
町医者のように、同じ先生が定期的に常駐するというのは、
震災後の雄勝町内でははじめてのことです。

ワゴン車の中を診療室として、じっくりゆっくり診察をしよう、ということで。


早速今日は消防団の団長さんがみえました。
なんでも震災当日、消防団の団員たちと、二階の窓から屋根に上ったものの、胸の上の高さまで津波が押し寄せ、もう飲み込まれる、みんな泳ぐんだ!というところで、二本の丸太が目の前に流れてきたそうです。「これにすがるしかない!神様がきっと寄こしてくれたんだ」必死にそれにつかまって、何とか山の上まで泳ぎ切りました。消防団服もびっしょり中まで水が染み透り、雪が降って寒い中、薪を燃やして何とか暖をとり、助かったのだそうです。

その日から、消防団のみなさんは、町の復興のために休みなく働いているそうです。自衛隊よりも国よりも早く。。町の人たちにとって、どんなにか有難かったことでしょう。


ややあって、ワゴン車の外を見慣れた方が通りかかったので、声をかけました。10日ほど前に診察した、痛風で手首が腫れてしまった方です。 「手の痛み、どうですか?」
いったんはよくなったけれど、薬を飲まなくなったらまた痛くなって、それでも市の職員である自分が診察を受けるなんて、と遠慮されて自分からは福祉課の診療室には来られなかったのです。 痛くて運転にも支障がでるくらいだったのに。。。 なんて健気(けなげ)なんでしょう。


小さな移動診療室では、皆さん心を開いてゆっくりお話しをしてくださいます。

大きな避難所には大きな団体から医師が派遣で巡回していますが、ほとんどの医療チームは2日ごとに交代で、同じ先生が続けて何度も診察することはありません。

私たちは、小さな診療室ですが、長期的に患者さんをフォローしていきたいと考えています。
こんな診察室があってもいいんじゃないか、と思います。

診療が終わると北上川を夕日が照らしていました。帰りの道のりも長いですが、温かい気持ちで帰京の途につきました。また来週。待っててくださいね~

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